苔玉とガーデニング 

沖縄の植物や自然素材で、癒やしを提案します。

沖縄の苔玉素材(その1)

沖縄のよく見かけるけれども

苔玉の素材に良いものを紹介します。

 

 

 

 

1、ポトス

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サトイモ科エピプレムヌム属

和名は、オウゴンカズラ。

ザ熱帯というような植物ではないでしょうか。

グリーンカーテーンにも利用できるし、

斑入りもあり、とても育てやすい植物。

挿木ですぐ増えます。

半日陰で、涼しい場所で。寒さには弱い。

 

苔玉にすると

長く伸びていくので、

ポトスを

高い所から垂れ下げる飾り方を

すると綺麗です。

 

 

 

 

2、タニワタリ

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チャセンシダ科チャセンシダ属

 

樹木の枝などに付いて生育する。

沖縄の大きな樹木に

付いているのを

よく見かけます。

丈夫な植物なので、

扱いやすいです。

小さいタニワタリを

苔玉にすると

とても可愛らしいです。

ポトスと同じような

育て方で、水は控えめが良いです。

 

 

 

3、リュウビンタイ

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リュウビンタイ科

 

この植物は、

内地にいる時、

初めて見て衝撃を

受けました。

カッコいい!!!!!!!

とても

男性的な植物です。

部屋に飾ると

ほんとに

よろしいです。

 

リュウビンタイは

シダ植物です。

シダ植物は色々あって

優しい葉の形状のものや

面白い葉の形状のものもあり

沖縄は亜熱帯だということもあり

シダ植物は

山に行くと色々あって

面白いです。

 

4、ガジュマル

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クワ科イチジク属

 

ガジュマルも、

沖縄特有の植物です。

精霊と呼ばれるキジムナーが

宿っていると言われています。

幹から出る気根が

ユニークな形状を演出しています。

 

5、クワズイモ

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サトイモ

 

こちらも

定番の植物です。

とても大きい葉っぱになります。

赤い花を咲かせます。

花は、アンスリウムっぽいです。

クワズイモは、

生育旺盛で

草刈りで刈ったものを

道路に置いても

そこから新芽が

出る場合もあります。

 

クワズイモは、

南国を思わせるような葉で、

水盤に

クワズイモ苔玉を置いて、

涼を感じれます。

 

葉物を中心に

素材を

説明しました。

シンプルな

緑のみの植物での

苔玉は、とても

クールだと思っています。

 

次回は、

花もの、

葉物でも

色が入ったものなどを

載せていこうと

思います。

 

またね!!

 

苔玉つくりに使う道具

苔玉つくりに使う道具

苔玉つくりに使う道具について
説明します。
盆栽用道具があればよいのですが、
そこまで揃えなくても
よいと思います。
 
 
 
盆栽よりも、手軽なものですので、
自分も道具をすべて揃えないで
制作しています。
 

1、鋏(はさみ)

こちらは、先が細くて長い木鋏がよいです。
苔玉の場合は、草ものや、実生の木、それほど、太くない木を切るので、
これ一本でほとんど網羅できてしまいます。
 
太い根っこや、枝を切るときは、
自分は造園関係の仕事をしていたので、
剪定鋏を使用します。
これは、極力使用しないようにしています。
この剪定鋏は、切るではなく、潰して切るという感じなので。
 
 

2、糸

苔を根に固定する時に使用します。
自分は、ミシン糸を使用します。
目立たなくておすすめです。
切れやすいのが、難点です。
 

3、オアシス

土の部分をオアシスで代用し、そこに植物と苔を植えていきます。
 

4、ピンセット

3に植え付けるとき、必要なものが、ピンセットです。
これは、小さな力で持てるものがよいです。
更に、持つほうと反対側にコテがついているものが、便利です。
 
これだけあれば、
苔玉はつくれます。
 

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手軽な盆栽である
 
楽しく
作ってみませんか?
 
 

苔について

 

自分がよく使用する

苔について話そうと思います。

 

苔玉を作るときは

主に3種類です。

たくさんあるのですが、

本日はこの3つを。

 

 

 

 

1.ホソバシラガゴケ(アラハシラガゴケ)


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↑ホソバシラガゴケ



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↑アラハシラガゴケ

 

ホソバシラガゴケは、葉の部分の長さが

アラハシラガゴケより、短いものです。

盆栽界では、化粧苔として

よく使用されています。

半日陰で、育つもので、コロニーを形成して

半球状の可愛らしい形で生息しています。

杉林のなかに、生息しています。

沖縄には、生息してないのかなあと思ったら、見つけました!!

名護、国頭で確認しました。

乾燥に強く、乾燥すると白くなる所から

白髪みたく見えることからこの名称がついたようです。

やはり、テクスチャーが細かく、非常に綺麗なので、一番好きな苔です。

 

まんじゅう苔、山苔と言われる。

シラガゴケ科シラガゴケ属

 

 

 

2.ハイゴケ

 


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こちらの苔は、

日あたりの良い場所に生息しています。

苔玉を作るときは、簡単に巻きつける事が

できるので、よく使用されています。

日向では、黄色よりの色になり、半日陰では

緑色になります。

ハイゴケ科 ハイゴケ属

 

 

3.スナゴケ


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とても丈夫な苔です。

星のような葉っぱの形なので、

可愛らしいです。

乾燥に強く、屋上緑化などで、

活躍している苔です。

 

キボウシゴケ科 シモフリゴケ属

 

まとめ

ホソバシラガゴケの苔玉が自分としては

1番奇麗で可愛らしいものだと思います。

ハイゴケの苔玉は、野趣溢れる雰囲気になります。

スナゴケの苔玉は、可愛らしいです。触りたくなるような雰囲気が出ると思います。

苔玉を制作して、何年も育てる事を

持ち込みと言いますが、持ち込むことで、

どの苔玉でも素晴らしい魅力が生まれます。

少しずつ、制作中ですので、出来上がった苔玉も少しずつアップしていこうと思います。

また、苔の種類もたくさんあるので、少しずつアップしていきます。

今日はここまで。またね!

苔玉について

 苔玉に関わって、はや20数年になるので、

初心に帰って、苔玉についてもう一度

勉強しまとめてみようと思います。

 

目次

 

 

 

 

 

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 ↑こちらの写真は、育成マットに苔を付けてつくった苔玉です。

 

 

 

1.歴史

苔玉は、盆栽の「根洗い」という技法から

派生したものだと言われています。

「根洗い」とは、盆栽の根っこの部分を

植木鉢を外しても、生育できるものを言います。

この根っこに保護のためと装飾のために、

苔をくっつけたのだと思います。

 

また、植木を輸送する上で、

植木の根を保護するため、根巻きを行います。

こちらから派生したという説もあります。

 

どちらにしろ、

植物を自然のまま手軽に飾りたいという要望が、

苔玉という形態になったのではないかと思います。

 

2.つくり方

苔玉のつくり方は、色々あります。

a.植物の根の部分を根巻きし、必要なら苔玉用の用土やけと土を補充し、

その上に苔を巻きつける。

※根巻きとは、庭に植えてある植木を移植する際に

根っこを半球状に掘り取り、麻布とロープで崩れないように、

固定することを言います。

b.上記の根巻きした部分を、予め作っておき、植木鉢に植え込むようにつくる。

この容器にあたる部分は、ミズゴケに苔を付けたものや、軍手、布などをしようしたものなどがあります。

c.根洗いに苔がむすまで、育てる。

 

3.材料(aの場合)

用土: 一般的には、赤玉土ピートモス、ミズゴケ、鹿沼土、砂、けと土を植物に合わせて、配合したものを使用します。

 

 

※けと土:湿地帯などのアシなどが重なり、腐植したものと泥が混ざったもの。

苔:日向の植物ならハイゴケ、スナゴケ、日陰よりの植物なら、ホソバシラガゴケなどがおすすめ。 

糸:黒のミシン糸を使用しています。木綿糸が使いやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

4.育て方

現在、沖縄在住のため、

内地とは、少し育て方が違います。

 

内地の時は、半日陰で風通しの良い場所で

水を乾燥しないようにしてうまく育成できました。

 

しかし、沖縄では、同じ条件で

うまく育成できませんでした。

現在は、パウダリウムみたく

百均のおもちゃケース内で、屋内で育てています。

これにより、カビが発生しずらくなり、発生しても

すぐに対処できるのでこのやり方でしばらく育てています。 

 

薬剤で抑えるのは簡単なのですが、

なるべく使用せず、と、考えています。

 

これを言い出すと、肥料の問題もあるのですが。

 

5.まとめ

初心にかえり、苔玉について

振り返ってみました。

沖縄に来て約10年。カビにより

枯れてしまったという事が

足を引っ張っていました。

これは、おもちゃケース内で育成することで

解消だと思います。

 

苔玉は、可愛らしくて

ポップな植物インテリアだと思います。

 

これを枯らさず、

簡単に育てられる手法を模索してきました。

 

結果、極力根っこの用土には、

けと土を使用せず、砂をメインで

配合することがいいと気付きました。

また、ミズゴケのみでもよいです。

 

苔玉をうまく育てられるかどうかって

自分の生活がうまくいってるかどうかと

連動しているように思います。

 

今回はこのへんで。

 

ありがとうございます。